介護って大変だと思うけど、どんな風に大変なの?
罵倒や暴力もあるって耳にするけど、実際はどうなんだろうか。
これから親が介護になるかもしれないから、色々知っておきたい。
「介護=大変」というイメージがある方は多いと思います。著者も親が病気で入退院を繰り返し、介護をしながらの仕事をした経験があり、本当に毎日大変だったことを覚えています。
そこで今回は介護経験があり、その経験から会社を起業した私が選ぶ「実際に介護ってどうなの?」ということを発信しているYouTubeチャンネルを紹介します。少しでも実際の介護の助けになれば嬉しいです。
介護の動画を上げているチャンネルは2種類
実際に介護系ユーチューバーとして活動している人は2種類います。「実際に介護をしている人」と「事業所として動画を上げている人」です。
「自分が実際に介護をしている人」は日々の介護の大変さを身に染みて分かっている人が多く、肉親を介護する大変さという感情がメインになります。「事業所として動画を上げている人」は、自分たちの施設で介護をしている様子を動画を上げていて、全く知らない他人やお客さんとして介護している様子がうかがえます。
今回は特に実際に「実際に介護をしている人」のYouTubeチャンネルを紹介していきます。
介護の大変さとリアルを伝えるYouTubeチャンネル6選
介護系の動画をYoutubeに動画を上げているユーチューバーを紹介します。今回は介護のリアルを伝える6つのチャンネルを選出しました。
YouTubeチャンネル | 介護内容 |
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兄のぼる【父の介護クエスト】 | 認知症、父親の介護 罵倒や暴力などもあり |
まるだいず&母さん | 進行性の胃がんになり在宅介護の様子 |
親の介護と自分の暮らし maaacha1 | 認知症の母親の介護 |
父はアルツハイマー型認知症と共に生きる | アルツハイマー型認知症の父親の介護 もとは温厚だったが豹変 |
認知症ポジティブおばあちゃん | 認知症の母親の介護 大変さはもちろんあるが、明るい動画テイスト多め |
高橋里華の介護らいふ | 認知症の父親の介護 なかなか介護する側の気持ちを聞いてくれない頑固な父親との記録 |
兄のぼる【父の介護クエスト】
脳梗塞になった父親のリアルな介護を動画にしています。日々の生活や大変なこと、家族との問題など非常にリアルです。
自分の肉親を介護する時の大変さとリアルさが伝わってくるチャンネルです。肉親であるがゆえに、介護する側の気持ちが伝わらないもどかしさと、介護される側の複雑な気持ちが本当にダイレクトに感じられます。
まるだいず&母さん
90代のお母さまを在宅で介護しているチャンネルです。
お母様は進行性の胃がんにより余命宣告をされたとのことで、残された日々をお母さまと一緒に暮らそうと在宅介護をしています。介護は大変ですが、この親子の様に親に感謝しながら介護生活をしている人もいることは励みになります。
介護を通し、親との関係がよくなるケースもあるのですがまるだいずさんはきっと介護前も介護中もよい関係を築けているというのが伝わってきます。
親の介護と自分の暮らし maaacha1
認知症のお母様を介護している介護チャンネルです。
認知症により日々出来ないことが増えてきたり、悲しむことが多くなる姿は介護を経験した者としてなんとも言えない気持ちになります。いつかは人は老い、介護になる可能性もあります。どうやって健康で過ごしていくかが大切になります。
認知症の介護は本当に大変で、関係がよければいいほどショックも多いという悲しい介護です。認知症の介護を考えさせられるチャンネルです。
現在は事情により過去の動画が非公開になっております。
父はアルツハイマー型認知症と共に生きる
アルツハイマー型認知症のお父様を持つチャンネルです。
人によっては認知症になると、この動画の方のように温厚な人が急に暴れたりすることがあるそうです。2023年現在は施設に入っているそうで、動画更新は止まっていますが、認知症の方の介護をしている人は参考になる点も多いかもしれません。
認知症ポジティブおばあちゃん
90代のお母さまの介護チャンネルです。認知症を患っており週3回のデイサービスに通っているそうです。
動画からは陽気なお母さまというのが窺えますが、一緒に生活している家族からしたら大変なこともあるでしょう。しかし、この家族の凄いところは、認知症ポジティブというキーワードで、どうすれば認知症の本人とその家族が救われるかを焦点に動画を展開しています。
この前向きに生きるというのは本当に難しく、ドツボにはまりやすい介護だからこそ参考になります。
高橋里華の介護らいふ
遠距離介護から始まって、現在は同居をしているそうです。チャンネル概要欄に高橋里華さんの経験が記載されていました。
[私の介護歴]
私の介護歴は意外に長く、2005年、埼玉に住む祖父母の遠距離介護から始まりました。
何の知識もないまま突然にスタートした介護の日々は、この世の終わりかと思えるほどに壮絶でした。
当時、都内で新婚生活を始めたばかりだったのですが、週末以外は埼玉の実家で終日介護。
重度の糖尿病にもかかわらず、お医者さんから止められている食べ物を好き勝手にまふまふと頬張っては入退院を繰り返す奔放な祖母。
そんな祖母の姿に、残された自身の人生を悲観し夜毎自殺を図ろうとする祖父は、大腸癌と診断されながらも、これは坐骨神経痛だと言い張り頑なに入院をこばみ続ける。。
キャラの濃い祖父母に振り回され続け、心も体も擦り切れフラフラになっていた私ですが、無我夢中の介護修行の中で、気づけば根性や辛抱強さが鍛えられ「なんでも来い!」と思えるようになってきました。
しかし、そんな矢先、祖父母の病状は悪化し、立て続けにふたりを看取ることに。
その後、ひとり目の娘を授かった翌年に東北地方太平洋沖地震が発生。<br> それを機に、高齢の義父母との同居が決まりました。 祖父母の介護を通して大きな後悔と引き換えに得た様々な経験を、いいとこ取りで義父母に活かそうと再度奮闘開始。 子育て&介護のハイブリッド・Wケアライフの幕開けです!
チャンネル概要から
紹介文が本当にリアルで、介護をしている人なら「その気持ち、分かる・・・」という方も多いことでしょう。なんでもこい!と思える高橋さんの成長と強さが伝わってくるチャンネルです。
親の介護で大変な時に息子娘の疑問(Q&A)
- 現在、老々介護で体力的に介護が肉体的、精神的に大変です。どうすればいいですか?
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現在、老々介護をしている人の割合が多く、これからは更に増えていくことが予想されます。介護は重労働なので年を重ねると体力的に介護が大変になる人が多いです。
在宅介護をしている人は配偶者や兄弟姉妹の協力をしてもらえる体制を整えることが大切です。また、デイサービスなどを活用し自分の心と体を休める時間を作るようにすることが大切です。
完全に一人で介護をしないといけない人も多く、その場合は施設を検討することをオススメします。特に認知症や介護度が高いと、正直、一人で見るのはかなり無理があります。
しかし、お金の問題もあり、なかなか介護サービスを利用できない人も多いでしょう。市区町村の行政介護サービスを活用しながら、周りの協力を得ることが必要不可欠だと思います。
- 親がお金がなく、介護サービスを受けることに躊躇しています。どうすればいいですか?
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親の貯金がなく、子供たちが親の介護費用を負担するケースを耳にすることがあります。この場合、まずは自分たちがどこまで介護に手を貸すべきなのかということを家族で話あうことが必要だと考えています。
というのも、親の生活も大切ですが自分たちの生活を壊してまで親の介護をする余裕がある人の方が少数だからです。
親の介護度などにもよりますが、どこまで助けられ、どこまでやるべきなのかを自分の家族と介護される人を踏まえて話合うことが必要です。
現在、介護をする人は女性の方が多いのが現状です。自分の親の介護だけではなく配偶者の介護をしている人もいます。
介護をする人は心の苦痛が伴いますので、家族の協力が得られない場合が「私は介護できない」旨を伝えることも必要だと思います。今までの親との関係や家族との関係もあるので自分の気持ちを大切にお互いが気持ちよく介護に関われる環境を作っていきましょう。
その上でお金がない場合は、残酷かもしれませんが親に生活保護を受けることを伝えることも大切です。
配偶者や周りになんて言われようと親の生活は親の責任です。できる部分は手伝いながら共存できる方法を探り、毅然な態度で接するのがいいと思います。
まとめ
今回は介護のリアルを伝える介護系ユーチューバーを6人紹介しました。介護系のリアルを動画で伝える人は少なく、介護で困っている人には参考になることもありそうです。
正直、私が母親の介護をしている時にこういう動画があれば助かったな〜と思うこともあります。
介護で困ることは介護経験した人と重なる部分も多くあります。人によって変わる部分も多いですが、介護の困りごとを理解し納得した介護を行えることを願っています。